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考える言葉

 

やる気

 
2024年06月10日(月)

 稲盛和夫氏の書籍に、『従業員をやる気にさせる7つのカギ』(2014年3月6日発刊)というのがある。もう10年程前に書かれたものだ。
 その当時、読み終えた感想を、その本の最後のページに次のように書き残していた。
 「久し振りに一気に読み上げたくなる本に出逢いました!経営の本質をこれほどまでに面白く、簡明にあらわしている本はない・・・」と。
 その当時、自分自身はもちろん、従業員の“やる気”を引き出すためにはどうしたらいいのかと考えていた時期だったのだろう・・・。
 再読してみると、『第1章 経営の原点に立ち返る』で、従業員を“やる気”にさせる7つの要諦として、次の項目を紹介している。
 (要諦1) 従業員をパートナーとして迎え入れる
 (要諦2) 従業員に心底惚れてもらう
 (要諦3) 仕事の意義を説く
 (要諦4) ビジョンを高く掲げる
 (要諦5) ミッションを確立する
 (要諦6) フィロソフィを語り続ける
 (要諦7) 自らの心を高める
 「これが、経営者の努めであり、経営の原点である」と述べているが、その当時、非常に得心し、持ち歩いていた手帳に書き写し、折に触れて読み返していたことをはっきりと覚えている。
 IG会計グループは、その創業の当初からずっと、『パートナーシップ制の確立』を目指してやってきたので、その原点に立ち返るためにも、稲盛氏の説く7つの要諦は片時も忘れてはならないことだと改めて思うのである。
 7つの要諦については、何度も読み返しているので、その理屈としてはそれなりに理解していると思うが、感性として身に沁みるところまで磨き上げているかどうか・・・。
 一番判断に迷うのは、「要諦2 従業員に心底惚れてもらう」というテーマだろう。稲盛さんも、この点に関して最も気遣い、心がけて努力されたのではないだろうか。
 では、従業員に心底惚れてもらうためには、どうすればいいのか。稲盛さん曰く、「簡単なことです。己ばかりを愛していたのでは、誰も惚れてくれません。己を空しくして、自己犠牲を払い、従業員のことを最優先して考えるのです。そうしてあげるから、皆、惚れこんでくれるのです」と。
 つまり、「まず惚れよ!」ということ。それが、人の“やる気”を引き出す帝王学だ。




                   ”考える言葉”シリーズ(24‐21)