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考える言葉

 

価値化

 
2019年07月22日(月)

 先週末(19~20日)、IG後継者育成塾(第6期⑥)を終えたばかりである。
 
当塾は、「全12講」を2年間かけて行うので、ちょうど半分を消化したことになる。毎回テーマがあって、導入講義のあと、準備された質問に対してのグループ討議をメインに進行していくのであるが、今回のテーマは『仕事の“価値化”~「仕事の報酬は仕事である」』であった。
 
 ここでいう“価値化”とは、「何のために(目的)」を問い正すことによって、「価値の次元を高める」という意味でいっている。
 
 まず、仕事の本質を考える・・・。仕事の「仕」も「事」も「つかえる」と読む。つまり、他への貢献を旨とし、「世のため人のために尽くす」のが仕事である。自分の利害得失を介在させる余地は微塵もないという覚悟が求められよう。
 
 さらに、「仕事の報酬は仕事である」とは・・・?仕事の報酬は、給料ではなく、仕事である。つまり、いい仕事をする人には、もっと難しい仕事が与えられるという。これを割に合わないと感じるのなら、プロとは呼べないだろう。
 
 以上のような仕事への考え方をベースにおいて、下記のことについて考え、議論してもらう。
仕事と自己成長との関係性について
仕事における成果とは、何をいうのか
仕事における生産性と人間関係について
人はなぜ、組織で仕事をするのか
仕事と社会との関りについて
 
 私たちは、人生の大半を仕事との関りの中で生きており、それぞれの仕事を通して社会との絆を保ち、強化している。にもかかわらず、仕事の“価値化”について、日々省みることをせず、怠っているような気がする。
 
 仕事の“価値化”に成功した先達者たちは誰もが次のことを知っている。
 
 「仕事の本質は、社会貢献である」とするならば、「どんな仕事でもそれは世の中に必要とされるべきものであって、世の中の人たちが求めていなければ、自分の仕事は存在していない」という事実である。つまり、世の中の支持があってこその自分の仕事なのである。
 
 「自分の仕事は世の中の仕事である」という発想を持っている人は、小さな自己満足に陥らないものだ。
つねに創意工夫を重ね、世の中の進化に少しでも貢献したいと願っている。
それ故に日々新た、“価値化”である。
 
”考える言葉”シリーズ(19‐26)