本文へ移動

考える言葉

 

ステージアップ

 
2019年07月29日(月)

 先週7月26日、東証のVIPルームで打鍾するという貴重な体験をさせてもらった。
 
 今度、日本M&Aセンターが “J‐Adviser”(東証のTOKYO PRO Marketへの上場をサポートできる資格)を獲得した。そのセレモニーに、日本M&A協会を代表して参加させてもらったお陰である。
 
 「TOKYO PRO Market」とは、東証が運営する株式市場の一つであるが、プロ投資家に限定されているために、自由度の高い上場基準・開示制度となっている。そのため、中小企業にとっては自らの“ステージアップ”のスタートポイントとして活用できるチャンスが大きいといえよう。
 
 今回の日本M&Aセンターの最大の目的は、「TOKYO PRO Market」をもっと活用し、全国各地に「スター企業」を育成することによって、地方創生の加速化に貢献したいということであろう。いつもながら、目の付けどころが素晴らしい。
 但し、「TOKYO PRO Market」は2009年6月に開設されたそうだが、未だ知名度が低いせいか、上場会社数は31社と少なく、本来の機能を果たしていないような気がする。
 
 そこで、日本M&Aセンターの出番である。同社の全国に広がる会計事務所及び地域金融機関を活用し、それぞれの地域で連携を図り、優良中小・中堅企業の掘り起しや育成を行い、上場会社数の倍増を図る。スター企業の輩出により、地方創生の加速化に貢献できるという算段である。
 
 確かに、上場効果は大である。次のようなメリットが考えられる。
上場によりブランド力が高まり、知名度・信用力が向上する
優秀な人材が確保できる。
従業員のモチベーションアップにつながる
業界内での差別化が可能となる
社内管理システムの構築、体制化がすすむ
 
 故に、多くの企業にとって、“ステージアップ”の絶大な機会になると期待される。
 
 日本M&センターは、企業成長にコミットする“J‐Adoviser”を目指しており、次の3つの「レバレッジ戦略」を準備しているという。
買収戦略、➁ パートナー戦略、③ 海外戦略。
 今後、地域の会計事務所や金融機関と連携しながら、「TOKYO PRO Market」に関するセミナーや説明会を随時に開催していく予定だという。
 
 私たちJa‐BIGとしても、大いに期待すると同時に協力していきたいと思う。
 
”考える言葉”シリーズ(19‐27)