本文へ移動

考える言葉

 

経営の意思

 
2019年08月26日(月)

 先週末(22~23日)、クロスウェーブ船橋で『未来会計実践塾・定例会(第11回)』(Ja‐BIG主催)を終えたばかりである。
 
 その日の懇親会での雑談であるが・・・。『将軍の日(中期5ヵ年計画立案教室)』に参加してもらいたい社長がいて、勧誘をするのだが、なかなか「ウン」と言ってくれないそうだ。
 
 その理由を聞くと、日常業務に追われ、時間がとれないらしい。
 
叩き上げで、オールマイティな中小企業の社長によくある話である。そんな社長を説得して、『将軍の日』に参加してもらうにはどうしたらいいのか・・・。悩ましい話である。
 
 その会社の現状分析をきちんとしてあげて、問題意識をもってもらえるように指導しようと思っているという。そうすれば、その社長に危機感が生まれ、参加する気になるのではないかという。
 
 それも非常に大事なことだが、それだけではすぐに参加に至らないだろうと思い、次のような助言をした。
 
 「その社長に、“経営の意思”があるのかどうかを一度ちゃんと尋ねたほうがいいよ」と・・・。
 何故かと言うと、中小企業の社長には叩き上げの人が多く、現場に行って従業員の人たちと一緒に汗を流し、人一倍働き、面倒見もよく、部下を指導する・・・。これも勿論、社長の仕事ではあるが、それは日常業務的な部分に過ぎない。
 
 では、“経営の意思”でいうところの経営とは何を言うのだろうか?
 「経営とは組織のあるべき姿(目的や目標)を描き、人材をはじめとする持てる経営資源をその実現のために条件付けしていくこと」と定義したい。
 『将軍の日』は、次の3つの視点から自社の未来を考える一日である。
 
① 自社分析(現状を正しく知る)
② 経営理念(目的・信念を持つ)
③ 数値計画(前向きな数値を持つ)
 
 まさに、“経営の意思”を持って、自らが率いる会社の成長を自らの手で統制しようという決意をする一日である。“経営の意思”を持っていないと一日がムダになってしまう可能性がある。
 
 しかし、多くの参加者の感想を聞くと、場の雰囲気から刺激を受けて、社長としての自覚が足りなかったことに気づき、自己革新できたという。
 
 つまり、“経営の意思”を持った社長に生まれ変われたと・・・。