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考える言葉

 

タイムマネジメント

 
2019年09月30日(月)

 IG会計グループ(12月決算)では、今年も第3四半期が終わろうとしている。
 
 朝礼時に、「目標達成が、順調にいっている人?」と尋ねたら、誰一人として、手が上がらない。そこで「じゃ、どうすれば目標達成できるか、真剣に考えている人?」と尋ねたら、半数弱の手が挙がる・・・。
 
 掲げた目標がそう簡単に達成できるとは思っていない。なぜなら、自己成長を前提としたチャレンジ目標を掲げているからだ。つまり、自分の掲げた目標にチャレンジし続けるプロセスにおいて、一つひとつ壁を乗り越えて自己成長する。その成長した暁の自分において、達成可能な目標であるからだ。
 
 「成功の反対は失敗ではなく、実行しないことである」という言葉があるが、蓋し名言である。
 
 自己管理を前提とした「目標管理」は、「仮説~実践~検証」という経営サイクルを繰り返し行うことによって、進化する。どんなに優れた仮説を立てても、実践が伴わなければ、無意味である。なぜなら、実践があってはじめて結果の検証へとつながり、新たな仮説へとつながっていくからだ。
 
 その実践(=実行)のプロセスで、最も重要な課題の一つが“タイムマネジメント”であろう。一年365日一日24時間という、最も制約された経営資源をいかに有効に活用するか・・・。つまり、“タイムマネジメント”とは、「時間管理」とも訳されるが、やるべき目標を達成するために仕事を効率的に進め、時間を有効活用するためのビジネス・スキルである。
 
 “タイムマネジメント”において、なすべきことは大きく3つある。
 ① 第一は、目標達成のためになすべきことをすべて洗い出す。(行動管理)
 まず、現状において抱えている仕事を書き出す。それから、目標達成のために何をなすべきかを書き出す。
 
 ② 次に、なすべきことを一通り書き出したら、優先順位をつける。(優先順位付け)
 優先順位は、「緊急度と重要度のマトリックス」を活用するのがいいだろう。そして優先順位を決めたら、有効な時間配分を行う。
 
 ③ そして、結果とプロセスの検証を行う。(フィードバック)
 この検証とフィードバック機能が働いてこそ、タイムマネジメントのスキルは最も生かされる。失敗が失敗のままに終わらないのは、この機能が働くからである。
 
 それから、他人の時間の有効活用も“タイムマネジメント”の重要な課題となる。人を育てる経営者は、「任せ上手」というのが定評である。
 
”考える言葉”シリーズ(19‐35)