本文へ移動

考える言葉

 

組織プレー

 
2020年02月17日(月)

 グローバル化等が浸透する中で、時代のパラダイムシフトが生じ、従来の縄張り的な既得権は、あらゆる業界において通用しなくなってきている。「多様性(=ダイバーシティー)」が市場のキーワードとなってきているようだ・・・。
 そんな中、企業における“組織プレー”の重要性を唱える経営者が増えてきているように思える。
 元来、企業とは、目的集団であり、その目的を達成するための協働行為の体系をなす組織をいうのである。その意味において、“組織プレー”は企業経営の本質だと言えよう。
 野球やラグビー、サッカーなどの団体競技で強いチームをつくるのに、つねに求められるのがチームプレー(team play)である。チームプレーとは、「個人の成績よりも、チームの勝利や仕事の円滑化を優先させた協働プレー」である。
 同様に、強い企業にするには、チームプレーと同義の“組織プレー”をできる人材を育成していく必要があると言える。
 「One for all、All for one(一人は皆のために、皆は一人のために)」という言葉がある。組織において、このような精神に基づいた“組織プレー”を培うことができたら最高だと考える。
 “組織プレー”について考えるとき、いつも思い出すのが大前研一氏の次の言葉である。
 「私たち人間は、組織の中で生まれて、組織の中で育ち、そしておそらく組織の中で死を迎えるのであろう」
 つまり、人間は誰もが組織人であり、組織のなかでの「協働行為」は、私たち人間、誰もがもっているDNAなのだという。 
 組織プレーに必要な要素として次の5つが挙げられる。
明確な目標設定
役割の分担
自律性(主体性、自分らしさ)
情報の共有
実行力(前向き、意欲的)
 そして、組織を構成するメンバー1人1人がお互いを必要とし合う関係性を認識できるかどうかであろう。その意味において、組織としての価値観(理念・目的・使命など)を共有することであろう。
 
“考える言葉”シリーズ(20‐07)