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考える言葉

 

小さいことに、くよくよしない!

 
1998年08月31日(月)

 人生は四苦八苦と言う。四苦とは「生・老・病・死」を指し、さらにこれに愛別離苦、
怨憎会苦、求不得苦、五陰盛苦が加わって、四苦八苦すなわち、人生で出会うすべての苦しみを表現していると言われている。
 確かに、私たちは日常的にいろいろな悩みを抱えながら生きている。親子関係、失恋、上司や同僚などの人間関係、仕事上の不都合、処遇に対する不満、自分の才能や力の限界、挫折感、自分に対する嫌悪感などなど・・・・・。
 人は生きてる以上は誰にでも悩みがある。しかし、それ自体が自分を苦しめているのではないと思う。何かに失望したり、とくに逆境におちいったりしたときに、私たちはその物事に過剰反応して、いらだったり、悲観的に考えたり、逃避的だったりしていないだろうか。ちっぽけな自我にとらわれて、事態をさらに悪化させてはいないだろうか。
 問題なのは自分が遭遇した悩みそのものではなく、その悩みに対してどのように考えて、どのように対処するかであろう。
 少し考えてみよう。今、自分が抱えている悩み、いらだち、不満、不安が百年後にどんな意味があるのだろうか?時の流れを考えたとき、これらの多くのことは小さいことではないだろうか。
 この世のあらゆるものは、絶えず変化している。変わらないままに存在していることなど、有り得ないのである。大切なのは、あるがままの現実を直視し、正しく考え、正しく対処していくことである。そのためには、物事を目先のこと、一面的、枝葉末節にとらわれずに、できるだけ長い目で、多面的・全面的に、根本的にとらえて思考し、対処していくことが肝要であろう。
 
(1)小さいことに、くよくよするな!
(2)日々新た、百年後にどんな意味があるのか?
(3)人は心のもちようで人生を変えられる