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考える言葉

 

成功体験を捨てる

 
1998年09月28日(月)

 時代の大きな転換期、大変な時代である。今日のような激変の状況下では、リ-ダ-の役割、責任は重くなる。つまり、トップ・リ-ダ-の格差がそのまま企業格差となって現われる時代である。
 今日、トップ・リ-ダ-に求められるものは、時代環境に合った“企業のあるべき姿”を鮮明に描き切れるかであり、進路の方向性を常に正しく見定めることができるかどうかである。
 環境の変化によって生じた問題の本質を洞察し、変化に対応できるように組織を改革していくために必要な未来目標を設定する戦略性が、極めて重要になる。
 変化の激しい時代(乱世)には、その変化を見事につかんで飛躍的な成長を遂げる企業と、逆にその変化に対応できずに衰退していく企業とに分かれてくる。この歴史の事実を、リ-ダ-は強く肝に銘じておくべきであろう。
 この変化によって生じる“成長と衰退のシナリオ”の一番の原因は「世の中の変化に対応して、リ-ダ-がどれだけ変われたか」に尽きるといってよいだろう。
 トップ・リ-ダ-は、自らの経営の在り方を常に問い質し、自己革新していける人でなてはならない。
 経営とは変化への対応に他ならない。いくら大事だと思えるものでも、時代のニ-ズに合わなくなったものは捨てざるをえない。また、その勇気が必要となる。

(1)成功体験を捨てること(変化の時代には、過去の成功は失敗の要素)
(2)惰性を断つこと(今までもこうしてきたからという以外に理由がないこと)
(3)スクラップ・アンド・ビルト(壊す勇気を持てる人が未来を創造できる人)