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考える言葉

 

成長する人しない人

 
1998年10月19日(月)

 「習うより慣れよ」という言葉があるが、企業には現場主義という考え方があって、現場での経験を通じて人材の育成、すなわちスタッフの成長を願うものである。
 しかし、同じような経験をさせても成長の度合いに差が出たり、いろんな経験を積んで「経験の豊富さ」を持っていながら、何か物足りなさを感じさせる人がいる。それは何故だろうか。
 経験を積めば、知識や技術はある程度身に付くだろう。しかし、それだけでは真の成長とはいえない。私たちが現場での経験を通して掴み取るべき大切なことは、もっと他にある。
 それは、「いくら言葉で説明されても理解し得ないことを自分で身を持って経験すること(これを体験という)によって、獲得する何か」であり、つまり、「その人の体験によ
る内面的確信」である。そして、それは「その人の自発性や個性をひきだす智慧」といってよいだろう。
 したがって、現場主義によって人材を育成しようするならば、そして現場での経験を通して成長したいと願うならば『心の姿勢』を正しくすることが肝心である。
 
(1)常に問題意識を持ててるかどうか
   何のためにこの仕事をしているのかを常に考え、自分なりの課題を持って臨むこと

(2)好んで仕事に取り組んでいるかどうか
   自分の仕事に熱中する事ができるかどうかが成長の差につながる。自分の仕事に徹すること。
   徹すると必ず見えるものがある。

(3)目標を高く持ちえてるかどうか
   低い次元で満足しない。新人の時から一流のプロを目指せ。