本文へ移動

考える言葉

 

変化への対応(=自己革新)

 
1998年10月26日(月)

 あらゆる分野において自己革新が叫ばれている。自己革新とは、自分を支えてくれている環境の変化へ適応するために自分の考え方・習慣・方法などを変えて新しくすることである。つまり、時代のニ-ズ(=環境の変化)にあった自分に“生まれ変わること”である。

 この様なことが叫ばれる背景には、当然のことながら、世の中が激しく変わろうとしている“大変な時代”という認識がある。
 そして、その変化を促す要因をマクロ的にとらえると国際化、日本経済の成熟化に伴う規制緩和、モノ余りの時代、インタ-ネットなど情報化、老齢社会や少子化、環境汚染問題、価値観の多様化、ライフスタイルの変化、全体から個の時代、複雑系などあげることができる。
 しかし、このような変化認識を持ったとしても自分の中に変化をとりこむことができなければ意味がない。企業経営者にとって大切なのは、自分の会社を支えてくれているお客のニ-ズの“何が今までと違うのか”という具体的な『変化』の把握である。
 例えば、今まではこちらの“言い値”で取引してくれてたお客が“値下げのごり押し”をしてきて、それに応じきれなかったらお客の支持を得られず、業績が悪化したとする。
 あなたにとって『変化』とは、“値下げのごり押し”をし始めたお客の姿勢だといえる。
 そして、あなたにとって『自己革新とは、お客の“値下げのごり押し”という変化に適応できるように自分の考え方・習慣・方法を合理的に変えてことである』といえる。
 
(1)自分を支えている環境(=お客のニ-ズ)を直視すること(変化を掴む)
(2)変化を自らの手の内に入れよ(変化の具体的認識)
(3)業績はお客の支持の結果である(自らが変わる)
(4)自己革新できない自分こそが自分の最大の敵である(自分の中の自分の敵)
(5)過去の成功体験を捨てること(パラダイムの転換)