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考える言葉

 

人間関係

 
1999年07月05日(月)

 人生のあらゆるドラマの根底は“人間関係“にあるのではないだろうか。人間は誰もが、人との関わりの中で生きている。“人間関係”の在り方如何によって、その人の人生が大きく左右されたとしても極めて当然なことなのかも知れない。このような観点に立つと、人生のあらゆる場面において「良好な人間関係を築くためにはいかにあるべきか」を考えることは極めて重要なことである。

しかし、簡単ではない。価値観、慣習、立場などの違いもあれば、利害の対立といった関係もあるだろう。最も身近な関係を例にとっても、夫婦、親子、友人といったプライベートな関係もあれば、職場における上下、同僚、取引先といった関係もある。

 このような多面的な人間関係において、様々な対処の仕方が考えられよう。しかし、ここでは「人と人との関わりの本質(根本)とは何か」という視点から敢えて次の三点に絞り込んで、良好な人間関係を築くための大切だと思えることを掲げてみたい。

(1)誠実であること
 誠実とは、嘘・偽りのないこと、まごころ、まことであること。ここで大切なのは、自分を偽ったり、ごまかしたり決してしないこと。

(2)思いやりがあること
先ず、相手の立場に立って素直な気持ちで話を良く聞くこと。自分にとって嫌なことは相手にも決してしないこと。

(3)自省心を忘れないこと
人に尽くして、報われないことがあったとしても「自分の中の必ず原因がある」と考えて自らを省みること。人間は一人では生きていけない。ましてや、志を高くして生きようと思えば尚更である。“良好な人間関係”なくして、人生の大成はありえないと思う。上記の三点を人間関係の基本に据え、日々感謝の気持ちを忘れずに生きたいと願う。