本文へ移動

考える言葉

 

変革と挑戦

 
2002年09月30日(月)

 歳月の流れは早いもので、“為すべきこと”がある場合には尚更である。
 3年前に旗揚げしたNN構想の会(ネットワークのネットワーク化構想)も、今年で第3回目の全国大会(11月7、8日)を東京・椿山荘で開催する運びとなった。
 「新しい時代のパラダイムに貢献するためのステージを創ること」を理念に掲げてスタートした、会計人を中心とした全国ネットの学習組織である。
 亀の歩みではあるが、登録会員は400数名、支持団体は8団体となり、さらに今年は当初からの念願であった“全国ネット地域会”の具体的な構想がほぼ決まり、地域密着型のNN活動の地盤が固まりつつある。
 今年の大会テーマは「変革と挑戦~自らの手で未来を創ろう」である。「変革と挑戦」は、21世紀に生きる私たちにとって、今や社会的本質である。つまり、全体(組織)にとっても部分(個人)にとっても共通のテーマであるといえよう。
 私たちにとっての「変革と挑戦」とは何かを考えたとき、それはあらゆる領域における「量から質への転換」ではないだろうか。
 資本主義の発展とともに概念化された大量生産・大量消費のモデルは、今や先進諸国においては崩れ去っている。
 質を追求するということは、一つのことにどれだけ深く関われるかどうかのプロセスであり、一定のレベルに甘んじることなく自己変革をやり続け、他との良好な関係性を高めていくことによって、成果を約束されるのではないだろうか。
 私たちは、一つのことに深く関わりつつ、同時に多様性への対応を迫られつつある。私たちが直面している複雑な社会環境がそれを物語っている。そこに私たちが目指しているネットワーク組織の必然性が存在しているのではないか。
 面白いもので、量を追求すると同業他社とはどうしても競合関係になるが、質を求めて動くと協力関係ができる。ネットワークの醍醐味は、自他非分離の考え方が“共創性”を生み出すことにあるといえよう。
 お互いが持っている情報を出し合うことによって、一人ひとりに自分が出したものの数十倍もの情報が入ってくる。オープンマインド(開放系)は、常に新陳代謝を促し、停滞することを知らない。
 NN構想の会は、一人ひとりが主役を演じ、主体的価値を創造していくための“出逢いのステージ”であり、そして常に「変革と挑戦」のシナリオを持ち続けたいと願う。
 URL http://www.nnk.gr.jp (NN構想の会HP)へ大会の詳細が掲載されています。開いて頂いて、是非ご参加ください。