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考える言葉シリーズ

明日へのヒント「考える言葉」
 

投企

 
2020年03月30日(月)

 コロナウィルスの猛威になす術もなく、3月中に予定していたあらゆる行事が延期あるいは中止となり、まさに1ヵ月が過ぎようとしている。今尚も、予断を許さない状況である。
 
 IG会計グループ主催の『IG後継者育成塾(第6期第10講)』(3月27~28日)も開催を、残念ながら、見送った。2ヶ月に1回のペースで開催であるし、今回のテーマは「なぜ経営計画を立てるのか~事業計画書」だったので、何とか実施したかったのだが断念・・・。
 この後継者育成塾のオープニングで、話そうと思っていたことがあるので、この場を借りて紹介をしたい。
 
 それは、“投企(とうき)”である。“投企”とは、ハイデガーによって提唱された哲学の概念である。「被投という形で生を受けた人間は、常に自己の可能性に向かって存在している。これが“投企”である」(ウィキペディア)。
 つまり、「自己の存在の可能性を未来に向かって投げ企てること」であるといえよう。
私たちが生きていく世界はままならぬ世界である(被投性)。しかし、その世界で自己の可能性を試し、どう自己実現していくかは私たちの判断と選択に任され、委ねられているである。
 
 少し難しい話になってしまったが、小生がなぜ“投企”という言葉に関心を持ち、後継者塾で話をしようと思ったかというと、経営計画をベースに展開する未来会計の考え方は、まさに“投企”と同じ概念であると直感したからである。
 小生の書籍に『社長、経営はぜんぶ「逆算」でやりましょう』(あさ出版)というのがある。読み方によっては「“投企”的な経営」とは、いかにあるべきかを解説した本と言えなくもない・・・。(苦笑)
 
 ① まず、弊社は何のために存在しているのか(理念・目的を明確に描く)。
 ② その目的を具現化するための、未来のあるべき姿とは何か(“投企”)
 ③ 現状を直視する(被投性)。
 ④ 「あるべき姿-現状」とのギャップを捉える。
 ⑤ その差を埋めるために何を為すべきか(戦略と戦術)。
 ⑥ 「仮説~実践~検証」を通して、“投企”の質を高め、続ける。
 
「経営とは環境適応業である」というが、自らの未来に対してあるべき姿(ヴィジョン)を描き、そこに自らを投げ企てることである。(受動から能動へ)
 “投企”とは、「主体的価値を創造する生き方、経営」であるといえよう。
 
“考える言葉”シリーズ(20‐12)
考える言葉分科会

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