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考える言葉

 

チームワーク

 
2003年11月03日(月)

 野球など団体競技のスポーツを観戦していると、強いチームは必ずと言ってよいほど、チームワークの良さに気付かされる。
 勝利チームのヒーロー・インタビューでも選手たちは、必ず「フォー・ザ・チーム(チームへの貢献)」を口にする。また、他の選手の活躍をたたえ、自分がお立ち台にいることは巡り合わせに過ぎないことを認識している。
 「チームワークが良いから強いのか、強いからチームワークが良くなるのか」などと考える人もいるが、“チームワーク”と“強さ”は密接な関係があり、良循環を為していることは間違いないと思う。
 人間は、社会的な生き物だから、生きるという行為そのものがすでに“チームワーク”だと思うが、「何か生産的な生き方をしよう!」と決意したときのほうが、“協働意識”は高まるし、チームワークの必要性を強く感じるのではないだろうか。
 そして、その成し遂げようとする成果(=貢献)が大きくなればなるほど、また難しくなればなるほど、一人では到底できないことを自覚できるし、人の手助けの有難さを実感できる。
 どこの職場にも一人や二人、自己中心的で協調性のない人間がいる。すなわち、チームプレーが苦手なタイプである。このような人には、生産性の向上を期待することはできない。仕事の量や質が個人レベルを超えたときが、もうその人の限界なのである。
 真のチームワークによる成果を経験した人は、次のような体感をしているという。
① チームの強みに支えられているという安心感
② 目的を共有できているという一体感
③ チームへの貢献に対する自己の責任感
④ 勝つことによって得られる達成感
⑤ 各人が為すべきことを為せば必ず勝てるという信頼感
 自らの現状を振り返ってみよう。今、あなたは、①~⑤のような体感をしているであろうか?もし、そうであるならば生産性は確実に向上しているだろうし、そうでなければ、生産性の低さに悩んでいることであろう。
 「協働の意識ないところに、生産性の向上は決して望めない!」つまり、①~⑤のような体感ができるチームでないと、チームワークの機能性や価値の優位性を得ることはできないであろう。
 “チームワーク”は、生産的な人間の前提要件である。