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考える言葉

 

基本方針パート2

 
2004年01月26日(月)

 私たちが掲げた今年度の基本方針である「“実行力”を企業文化にしよう」というテーマ、その実践姿勢を支える5つの柱について、今週は考えてみたい。
 
(1)目的意識から仕事の価値は生まれる
 目的を問うことから仕事は始めなければならないと考える。手段や方法に捉われて、目的を見失うような愚を犯してはならない。
 実行意志は、つねに目的に向かっていなければ意味をなさない。また、実行力は目的の内容の濃さによって支えられていることを認識しよう。
(2)熱意と信念をもって行動する
実行力は、テクニックで身に付くものではない。実行力は、私たち自身の生きる形
(目的)への熱意と信念によって培われる。
 つまり、目的と信念と行動は一つの概念であると考える。
(3)「仕方がない」という人生は送らない
「仕方がない」は、明らかに敗者の言葉である。物事の解決に対して思考停止する
ことを意味する。こうしなければならないと頭の中で分かっていながら、どうしても実行できないという自己概念に分裂が生じていると考えるべきであろう。
(4)生産性の向上は協働意識(ネットワーク)から生まれる
 自らの生産性を向上させたいという意識と協働の意識は、対の概念である。P・F・ドラッカーは、「成果こそ、良好な人間関係の唯一手段である」と述べている。
 「個人の限界を組織の限界にしない」、衆知を集める文化を養うことこそ“実行力”を高めることになる。
(5)システム思考は目標管理の前提である
 システム思考とは、全体を体系的に捉え、個々の有機的な関係性を認識するための原理である。
 私たちが実践している目標管理システムは、個々の主体性・自主性の尊重が前提になっていることはいうまでもない。もっとも重要視すべきことは、その更なる前提を為しているシステム思考的な発想ができるかどうかである。
 以上、5つの思考的柱を日々反芻し、「選択~実践~検証」のサイクルを怠らず、より良い成果が出せるように心がけていきたい。
 「“実行力”を企業文化としよう」ということは、一人ひとりが揺るぎない実践意志を鍛え、甘えを許さない風土を確立することである。
 すなわち、「タフな思考力と行動力の合致である」と考える。