目標設定

 
2017年10月23日(月)

『未来会計セミナー』のなかで、必ず紹介するフレーズがある。それは、「企業間の格差は、マネジメント力の差です。そして、その差は“目標設定”の良否で決まる」である。その根拠について、少し踏み込んで考えてみたい。

 

 なぜ、“目標設定”は健全なマネジメント力を培うのに有効なのだろうか?小生は、次の3つの理由からその有効性を信じている。
 
 第一の理由は、「選択と集中」である。明確な目標を設定すれば、思考と行動の枠組みができるので、より賢明な選択ができて、なすべきことに集中できる。“目標設定”が明確にできている人の行動にはブレがない。だから、日々のムードに流されることがなくなる。
 
 第二の理由は、「機会(チャンス)への備え」ができることである。「チャンスの神には前髪しかない」という諺の通りである。多くの人たちが、備えを怠っているがためにチャンスを見逃しているのである。また、目標(思い)にはそれを達成するために必要な環境を引き寄せる力がある。
 
 そして第三の理由は、「目的地に到達する道筋」を明らかにしてくれる。目標は、目的地に到達するためのプロセス管理に欠くことができないものである。日々の反省や検証の有意性は、“目標設定”が明確になされているからこそ、保持できるのである。
 
 世の中には、多くの人生本が溢れている。言葉のニュアンスの違いはあるが、共通して触れてある内容に、人生の目的の特定と具体的な“目標設定”の重要性があると思う。なぜなら、「思考は現実化する」(ナポレオン・ヒル)という言葉があるが、まさに「人生は心一つの置き所である」(中村天風)。
 稲盛和夫さんの最近の著書『活きる力』の中でも、「人生を決めていくのは、心の中に抱く“思い”」であると・・・。そして、「このことはこの世の真理である」と、自らの経験を踏まえ、確信をもって述べている。
 
 このように考えると、“目標設定”の良否は、マネジメントの質に影響を与えることはもちろんのこと、一人ひとりの人生そのものに関わる極めて本質的な課題だと捉える必要があるだろう。
 
 自らの思いを具現化するための唯一の手段が、“目標設定”である。「なぜ、その目標を掲げたのか?」「共感してもらいたい人は誰なのか?」「目標達成の手順は明確であるか?」「期限を決め、日々の行動に落とし込めているのか?」「達成した暁の自分はどうなっているのか?」・・・。思いが、信念と胆識となるまで考え抜こう。
 
 IGグループの次年度計画を作成する合宿も間近である。“目標設定”の意義について再考してみよう。
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