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考える言葉シリーズ

明日へのヒント「考える言葉」
 

知的資産

 
2021年09月13日(月)

 先週9月9~10日、『NN構想の会・第21回全国大会』がオンラインで開催されて、全国から多くの方々の参加のもと、無事に終了することができた。偏に皆様の協力のおかげだと感謝の気持ちでいっぱいである。
 基調講演、パネルディスカッション(第Ⅰ、Ⅱ部)、分科会(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ部A~H)とメニューが豊富で、学ぶこと多き、充実した2日間だったと思う。大会の詳しい内容については、ホームページなどで見聞できるので、関心のある方は立ち寄って頂きたい。
 さて、基調講演~「専門家と地域金融機関のチームによる中小企業伴走型支援のパラダイムシフト」で、講師のお招きした日下智晴氏(金融庁)が事業性評価に基づく融資のあり方で、“知的資産”分析の重要性について話をされていたので紹介したい。
 “知的資産”とは、人材、技術、組織力、顧客とのネットワーク、ブランド等の目に見えない資産のことで、企業の競争力の源泉となるものである。バランスシートだけでは把握することができない、この“知的資産”をしっかりと掌握することがコロナ禍でクローズアップされてきているという。
 コロナ禍で同じ影響を受けて、どこの企業も、顧客が激減し、売上減少の状況に陥っている事実がある。このことはある意味、やむを得ないとしても、問題はアフターコロナのおける回復軌道に乗ったときの企業格差であろう。
 つまり、客足の戻り・売上の回復に、次のような差が生じるのではないかという。
 ① すぐに回復できる、② 徐々に回復する、③ 回復の遅れが生じる。
 この差は、財務には無相関であり、“知的資産”のみで決まるのだという。例えば、自社の原状回復を、うずうずして待ち望んでくれているロイヤリティの高い顧客がどれだけいるのか、などである。
 “知的資産”に関して詳しく知りたければ、中小企業基盤整備機構がまとめた『知的資産経営マニュアル』を参考にするといいだろう。
 その中に、「知的資産経営」を実践するための、次の4つのステップが紹介してある。
 ①自社の強みを認識する(“知的資産”の棚卸)
 ②自社の強みがどのように収益に繋がるかをまとめる(ストーリー化)
 ③経営の方針を明確化し、管理指標を特定する(見える化の技術)
 ④報告書としてまとめる(見せる化の技術)
 実は、これらの手順、ステップは、IG会計グループが行っている経営者のための『将軍の日』(中期5カ年計画策定セミナー)と、ほとんど同じである。
ぜひ、参加して頂き、自社の“知的資産”経営を再考し、活かして頂きたいと思う。
 
                   ”考える言葉”シリーズ(21‐36
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多角化

 
2021年03月29日(月)

 「本業一筋でずっとやってきたのだが、多角化も検討すべきだろうか?」という相談を受けることがある。
 その理由の一つには、業界の成熟化に伴う、成長の鈍化がある。放っておくと、いずれ横這いに陥り、低迷の一途を辿るという不安である。解らなくもないが、当然ながら新規事業に取り組むには、それなりのリスクが伴う・・・。
 経営戦略を検討する著名なフレームワークに「アンゾフの成長マトリックス」がある。これは、縦軸に「市場」、横軸に「製品」を取り、それぞれ「既存」、「新規」の2区分を設け、次に掲げる4象限のマトリックスとした考え方である。
 ①市場浸透戦略 (既存市場×既存製品)
 ②市場開拓戦略 (新規市場×既存製品)
 ③製品開発戦略 (既存市場×新製品)
 ④“多角化”戦略 (新市場×新製品)
 “多角化”とは、アンゾフが提唱した4つの成長領域の一つであり、「新市場」に「新製品・サービス」を出していく考え方である。なじみのない領域への進出なのでそれなりのリスクが伴うといえよう。他の3つの領域での検討も十分に行なったうえで、“多角化”を検討すると良いだろう。
 さて、企業が“多角化”(複数の事業化)を成長戦略として検討する理由を考えると次のようなことがいえるだろう。
 ①経営基盤の平準化・リスク分散
 ②衰退事業の補完による企業の存続性
 ③チャレンジによる企業成長
 ④余剰資金の有効活用
 ⑤経営者の事業意欲
 ⑥シナジー効果
 そして、“多角化”戦略を選択し、実行するときの留意点が3つあると考える。
  • 自社の強み(コアコンピタンス)利用
  • 実行時の徹底度(不退転の覚悟)
  • スピード感(M&Aの活用など)
 激しい時代環境の変化の中、異次元の成長戦略を視野に入れて検討すべきだと考えている。そのとき、“多角化”は大変重要な選択だと思う。そして、できれば本業とのシナジー効果が得られるような“多角化”でありたいと思う。
 
                   ”考える言葉”シリーズ(21‐13
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