本文へ移動

考える言葉

 

八つの習慣

 
2022年05月23日(月)

 以前に、「マネジメントとは、組織をして“成果”をあげさせるための道具、機能、機関である」という、ドラッカーが掲げたマネジメントの定義を紹介したことがある。(『”考える言葉”シリーズ(22‐18)』参照)
 今回は、成果を上げる人が必ず身につけているという“八つの習慣”について言及しているので紹介したい。
 性格、姿勢、価値観、強み、弱みのすべてが千差万別であったが、「成果をあげた人たちのほとんどが、次の“八つの習慣”を身につけていた」と、ドラッカーはいう。
 ① なされるべきことを考える
 ② 組織のことを考える
 ③ アクションプランをつくる
 ④ 意思決定を行う
 ⑤ コミュニケーションを行う
 ⑥ 機会に焦点を合わせる
 ⑦ 会議の生産性をあげる
 ⑧ 「私は」ではなく「われわれは」を考える
 これら“八つの習慣”については、何度も読み直し、日常的に習慣化できるように心がけて行動してきたが、今は確かに的を射た指摘であると確信している。
 ①の習慣について留意すべきは、何をしたいかではなく、「なされるべきこと」を考えることが成功の秘訣であるという。②の習慣は、個人としてではなく、先ずは組織人としての自覚を持つことの重要性をいっている。
 成果を上げる人たちは、①と②によって「何をなすべきか」をしっかりとイメージできたのであろう。そして、③以降が成果を上げるための行動を形づくる。
 ③の習慣は、行動を前提とした準備をいう。そのためには、④の意思決定、⑤のコミュニケーション、⑥の機会、⑦の会議の4つについて、一つひとつ十分に考え、検討する必要がある。
 そして、組織人としての自覚は、⑧の「私は」ではなく、つねに「われわれは」という視点で思考し、行動することによって習慣化される。
 習慣とは、そうすることが当たり前になっていることであるが、習慣化する秘訣は一つ、やり続けることである。
 上記に掲げた“八つの習慣”は、間違いなく成果につながる習慣だと実感している。
今後も意識して、さらに磨きをかけ続けたいと思っている。
 
                   ”考える言葉”シリーズ(22‐20)