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考える言葉

 

5つの習慣

 
2022年07月18日(月)

 今までに何度となく再読している書籍の一冊に、ドラッカーの『プロフェッショナルの原点』という本がある。
 冒頭の書き出しに、「本書のキーワードは、行動と成果である」と述べてある。そして、
「成果をあげる人は、その知識の豊富さではなく、なされるべきことをなすことによってである」と明言してある。
 小生がこの本を何度となく手にとり、熟読する理由は、自己啓発の書として、また成果をあげる習慣を身につける訓練の書として、極めて有効な内容だからである。まさに、プロとしての原点に回帰できるのである。
 「本書は、成果をあげる習慣を身につけるための訓練の書である」と前置きし、成果をあげるには、次の「五つの習慣」を身につけることが必要である、と述べている。
 ① 時間をマネジメントする
 ② 貢献に焦点を合わせる
 ③ 強みを生かす
 ④ 重要なことに集中する
 ⑤ 効果的な意思決定を行う
 以上の五点のスキルについては、「時間、貢献、強み、集中、意思決定」とキーワードを明記し、いつでも思い出し、思考できるようにしている。
 ①の時間に関しては、まず大事なのは「汝の時間を知れ」である。時間を記録し、整理し、まとめるという三段階のプロセスが必要だ。そして、ムダを省いて、新たに生じた時間を④の重要なことに集中することだ。
 ②の貢献に関しては、自らに期待されている貢献は何かを問う。その時、大切なことは全体の成果への貢献と責任を意識することである。
そして、しかる後に、③の自らの強み、上司や部下の強みを総動員することだ。
成果をあげるのに大事なもう一つのスキルが⑤の効果的な意思決定である。大切なのは妥協をしないことだ。成果をあげる意思決定は意見の対立からもたらされることが多い。
 以上、成果をあげるための「五つの習慣」について考えてみた。
 しかし、大事なことは、実際に行うことである。「成果をあげるためのスキルは実際に使うことによって磨かれる。すべていかにあるべきかが問題ではなく、いかになすべきかの問題である」という。
 成果をあげてこそ、プロである。「五つの習慣」を体得したいと思う。
 
                   ”考える言葉”シリーズ(22‐28)