本文へ移動

考える言葉

 

エシカル消費

 
2022年09月05日(月)

 SDGs関連の書物を読んでいると、“エシカル消費”という言葉に出逢う。
 “エシカル消費”とは、「エシカル(倫理的な)」と「消費」を合わせた造語で、環境や人権に対して十分に配慮された商品やサービスを選択して買い求めることをいう。
 私たちが買うすべての商品は、誰かがどこかでつくったものであるが、これまで私たち消費者は自分たちが使う商品の裏側にどんな背景があるかにあまり関心を示してなかったと思う。
 ところが、自分たちが買った商品が劣悪な環境で働く子どもによってつくられていたり、絶滅しそうな動植物が犠牲になっていることがわかるとどうだろう?そうした商品は「買わない」という選択をする消費者が増えるのではないだろうか。
 このように環境や人権に対して十分配慮された商品やサービスを選択して買い求めることを“エシカル(倫理的な)消費”と呼び、そういった行動をする人たちが増えてきているという。
 欧州では「環境」や「人権」に対する高まりもあり、小売店では「エシカル認証」を受けた商品が目立つようになってきたという。(今度海外へ行ったときには、確認してみたいと思う)
 では、日本ではどうかいうと、相当、出遅れていて、“エシカル消費市場”の後進国だというのが現状らしい。依然、小生もそうだが、日本人の“エシカル消費”に対する意識の低さは否めないと思う。
 “エシカル消費”は消費者が最も実践しやすい行動の一つである。いつも行く店でフェアトレード商品を優先して選ぶことも、SDGsの達成に貢献することになるのだ。
 他に、“エシカル消費”につながる行為として次のようことが挙げられる。
 ① エコ商品を選ぶ
 ② 寄付つき商品を選ぶ
 ③ 児童労働によってつられた商品は使わない
 ④ 地元の産品を買う
 ⑤ 被災地の産品を買う
 ⑥ 認証ラベルのある商品を選ぶ
 いずれにしても、“エシカル消費”の高まりは世界的な潮流になりつつあるという。小生も遅ればせながら、その潮流に乗りたいと思う。
 また、商品やサービスを供給する企業側においては、エシカルに配慮しないと「非倫理的」とされるリスクがある。十分に留意しておきたいと考える。
 
                   ”考える言葉”シリーズ(22‐34)