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考える言葉

 

千差万別

 
2022年09月12日(月)

 “千差万別(せんさばんべつ)”とは、「千万」と「差別」の2つの熟語を組み合わせてつくった言葉だという。
 その意味は、種類や違いには大きな多様性があることや、そのさまを指す言葉である。たくさんのものには一つひとつに違いがあり、まったく同じものはないことを表現している。
 先週(8~9日)、NN構想の会・第22回全国大会をオンライン開催であったが無事に終了することができた。
 今大会は、「SDGs」を中心テーマに掲げ、我々職業会計人が日常的に行っている仕事は「SDGsが掲げる17の目標と169のターゲット」にどう関わっているのか、また、どう関わっていくべきなのかをじっくり考えることができた二日間であった。
 第一日目は、「SDGs」に関する基調講演のあと、「SDGs」に関連したパネルディスカッションを第一部(会員がパネリスト)と第二部(支持団体の代表がパネリスト)と行った。そして、第二日目は支持団体主催で8つの分科会が展開された。
 各分科会もパネルディスカッション形式での催しが多かったのであるが、そのメリットは、やはり多くの人の意見を聴けることであろう。
 パネリストの人たちの意見を聴きながら、本当に人とは十人十色で、同じテーマでありながら、“千差万別”の捉え方をしているのだなと、改めて感じる機会であった。
 今大会のテーマは、『ハイブリット思考でチームワークの次元を変える~シナジー効果を意識しよう』であったが、まさにハイブリッド思考とは「複数の異なるものを組み合わせて、新しい価値を生み出すこと」である。
 NN構想の会の趣旨も同じである。同業者であるけれども十人十色、その強みは“千差万別”である。ネットワークのネットワークで、協働の機会をつくり、お互いの強みを生かし合って、自らの社会的インフラとしての価値を高める場にしようという熱い思いからスタートしている。
 職業柄、多くの中小企業の経営者の方々と接触する機会があるが、リーダーのタイプは本当に“千差万別”である。
 人付き合いのよい人もいれば、オフィスに閉じこもる人。虚栄心の強い人もいれば、飾らない人。温厚なタイプいれば、厳しいウルサ型の人もいる。衝動的で行動の早い人もいれば、じっくりと考えるタイプもいる。
 大事なことは、まずは「汝自身を知る」ことである。そして、人は“千差万別”という認識を持って、お互いの強みを生かし合う価値観が大切だと思う。
 
                   ”考える言葉”シリーズ(22‐35)