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考える言葉

 

生涯学習

 
2022年09月19日(月)

 “生涯学習”という言葉を耳にするようになって久しい。
少し気になるところがあり、調べてみると、仏の教育思想家であるポール・ラングラン(1910~2003年)が、1965年にユネスコで生涯教育(life‐long integrated education)を提唱したのが始まりだという。
 その後、“生涯学習”(lifelong learning)と呼ばれ、人が生涯にわたり学び・学習の活動を続けていくことと定義づけられて、その重要性が認識され、今日に至っているという。
さらに、リカレント教育(recurrent education)という、「(社会人の)学び直し」という概念も生まれたという。
 大人が“生涯学習”を始めるメリットは、次の3つがあるという。
 ① 人間として成長できる
 「人生100年時代」といわれる今、生涯を通じて学び続け、人間として常に成長し続けることが大切だという。
 ② 人脈が広がる
 生涯学習を通じて広がる縁に注目しよう。学生時代の友人関係が、社会人になってからも特別の意味を持つのは、学びの場を共有したという面も大きい。“生涯学習”においても同じだと思う。貴重な人間関係を築ける可能性があると同時に、ビジネス機会につながることもあるだろう。
 ③ 視野や考え方が広がる
 現代は変化の激しい時代である。また、多様性の時代ともいわれている。このような環境下においては、視野や考え方を広げる必要がある。様々なジャンルに挑戦できる“生涯学習”は、その絶好の機会であるといえよう。
 また、“生涯学習”の種類としては次のように様々なものが考えられる。興味の持てるものから、着手するのがいいだろう。
 ① 語学、② プログラミング、③ MBA(経営学修士)、④ スポーツ、⑤ 芸術・
文化、⑥ ビジネス・教育(リーダーシップ論や心理学など)、⑦ 学問(経営論やマーケティング、環境問題など)、⑧ 趣味など・・・。
 何から始めるか、選択の難しさもあるが、一つは自らの将来ビジョンからの逆算というものいいだろう。もう一つは、過去を振り返り、好きなことをとことん追求するのもいいだろう。
 いずれにしても、心が豊かになるような“生涯学習”を探求したいと思う。

                   ”考える言葉”シリーズ(22‐36)