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考える言葉

 

never give up

 
2022年10月31日(月)

 
 “never give up”とは、「絶対にあきらめない」である。
 中学生の頃、習いたての英語でよく使っていたのが“nevr give up”であったと思う。何かにつけて、そういってお互いに励まし合っていたことを思い出す・・・。
 いつものように書棚を整理しているときに、目が止まり、手にした書物の一冊に『自己実現』(ナポレオン・ヒル 著)であった。
 懐かしく思い、ページをめくると、最初に飛び込んできたのが“never give up”(絶対にあきらめない)という言葉だった。
 「できないこともできるように信念の法則」という章で、“絶対にあきらめない”ことの重要性について語っている。
 著者のナポレオン・ヒルは、自分に耳が欠落した男子が生まれ、「これから先、聴覚はまったく機能しない」とドクターから断言されたときのことを例として取り上げている。
 彼は、自身が信じるところの「信念の法則」を疑うことをしなかった。息子が生まれてから9年の間、奇跡を信じて、息子の聴覚を獲得させる努力をし続けたのである。そして、その奇跡は起こったのである。
この奇跡はなぜ、起きたのか?
「父親が子どもの潜在意識に与えた心理的指示が自然に影響して、ある種の神経組織をつくり上げたのだろう」と、専門医は説明したそうだ。
 多くの人々は、望まないものを人生から拒否し、このどんなことでも可能にしてくれる「奇跡」をどう応用したらよいのかを知らないという。
 奇跡とは、一言でいうと、すべての人間の心の中に存在している潜在意識の働きから生まれるのだという。
 潜在意識は、次の三つの源から情報を受けて活動しているという。
 ① 第一は、五感を通して伝達され、本人に影響を与える。(外界のあらゆる情報)
 ② 第二は、第六感が感じ取る他人の思考で、テレパシーで伝えられる。
 ③ 第三は、本人のあらゆる思考である。(前向きも、後ろ向きも)
 そこで、潜在意識を自分に都合よく働かせるためには、自分の望んでいることをはっきりと、潜在意識に命令することが肝要となる。
 そのためには、① 明確な目標設定、② 達成イメージを強く持つこと、③ 熱意と信念を持つことなどが大事となる。
 中学の頃、「never give up!」と言って、お互いに励まし合っていたのはそれなりの効果があったのだと思う。さぁ、“never give up”の覚悟でいこう!

                   ”考える言葉”シリーズ(22‐42)