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“考える言葉”シリーズ

 

教養

 
2019年02月25日(月)

  学生の頃の話・・・。行きつけだったスナックのカウンターで飲みながら、読書談義をしていた時のことを、今でも懐かしく思い出す。
 常連さんの一人だった社会人の中に大変な読書家がいた。その人が曰く、「20代のときの読書は、読んだ分だけ自分の血肉なる。だから、自身のために、読書は大いにした方がいい」と・・・。
 
 その人はもう30半ばだったと思うが・・・、「じゃ、先輩は何のために読書をしているのですか?」と尋ねると、「“教養”のためかな・・・。自分の血肉にはならないけど、立場の違う相手の気持ちを理解するためには、読書は必要だよね・・・」と・・・。
 その人の妻や子供、職場の上司や部下、その他いろいろな形で関りを持った人たちの立場や価値観を理解し、受け入れるためにも、いろんな本を読むべきだという。
 
 そんな視点で、本を読んだことがなかった小生にとって、大変衝撃的な動機であった・・・。相手を理解するためにも、読書は必要だ・・・。まさに、“教養”なのだ。
 
 小生の父も大変な読書家だった。これは父の友人だった方から聞いた話である。
 「あんたは、暇さえあれば、本を読んでいるね。しかも裁判官が、法律の本だったら分かるけど、文芸春秋は関係なかろうに・・・」と。
 父は、こう答えたという。「時代の背景(価値観)が分からないと、他人を裁くことはできない」と。つまり、犯罪の動機には、必ず時代の背景が影響しているという。小説家は最も時代の流れに敏感な人たちだから学ぶことが多い、と・・・。
 
 その人は、そんな話をしてくれながら、小生に助言してくれた。
「専門バカではダメだ。あんたのお父さんのような“教養”のある税理士になりなさい」と。
つまり、人の気持ちが分かる税理士になれということであろう。
 
 ある本を読んでいたとき、「知識と“教養”は違う」というくだりがあった。「相手に合わせて、状況に合わせて、答えが変わってくるのが“教養”である」と・・・。つまり、人間関係においては、ある質問に対して「正しい答えが一つあれば、それでいい」ということはない。
 
 “教養”の書といえば、昔から、「仁」をテーマに説く『論語』であろう。
孔子は、教養に詩と音楽、そして礼を挙げている。詩とは文学であり、物事を観察する訓練になる。文学を通して、様々な人物の経験や感情を追体験できるという。音楽は感性を豊かにしてくれる。そして、礼とは人との関係性であり、心がけの美しさ、相手への敬意を教えてくれるという。
 
 古稀を過ぎても、“教養”を高め、磨き続けるためにも、読書に励みたいと思う。
 
”考える言葉”シリーズ(19‐08)

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