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考える言葉

 

正しい選択

 
2023年07月03日(月)

 人生は「選択」の連続である。
 そして、「選択」とは「多くのものの中から、よいもの、目的に適うものなどを選ぶこと」である。つまり、人生には多くの選択肢があり、その人の「選択」によって様々な可能性があるということである。
 かつて江戸時代の日本では、「士農工商」という身分制度があり、生まれたときからほとんどの人が将来の職業が決まっていた。現代の日本では、誰もがたくさんの職業になれるチャンスを持っているということだが・・・。
 選択肢が多いということは、 幸せになる可能性も多くなるということである。但し、ここで問題となるのは“正しい選択”がちゃんとできているのかという判断基準の問題が出てくる。
 その判断基準は「人それぞれ」である。「好き嫌い」で選ぶ人もいれば、「損得」で選ぶ人もいる。人それぞれの考えや、こだわり、哲学があるので、良い悪いは一概に言えないところがある。
 「動機善なりや、私心なかりしか」、 稲森和夫氏が第二電電創立当時に何度も自問自答した言葉として有名である。“正しい選択”が出来ているのかどうか、その判断基準として問うたのであろう。氏の素晴らしい価値観が見てとれる・・・。
 以前にも紹介したことがある『NO LIMITS』(ジョン・C・マクスウェル)では、“正しい選択”をするには、次の8つが必要だと述べている。
 ① 責任観・・・「すべてを潔く引き受ける」覚悟
 ② 人間性・・・この「支柱」にある人の価値観
 ③ 信頼感・・・「人生の豊かさ」を信じられるか
 ④ 自制心・・・やるべきことを「やり抜く」力
 ⑤ 心構え・・・逆境であっても「前を向く」力
 ⑥ リスクを取る・・・「安全圏」から踏み出す
 ⑦ 成長への意志・・・どこまで遠くに行けるか
 ⑧ 協働する力・・・さらに「地平線を広げる」ために
 「生きている限り、あなたには目指すべき場所があり、成長するための道がある」という。
“正しい選択”ができる人間になるためにも、素晴らしい人や良書などの出逢いを大事にして、自己研鑽をやり続けたいと思う。
“正しい選択”をすることこそ、未来を拓く道である。



                   ”考える言葉”シリーズ(23‐24)