本文へ移動

考える言葉

 

想像力

 
2023年10月09日(月)

  「今の時代って、“想像力”が大切ですよね・・・」とある人がつぶやいていた。
 “想像力”とは、自身が経験していないことや未来のこと、現実には存在しないことを、頭の中で思い描く力のことである。
 今や「VUAC時代」とも言われるように、世の中の複雑さや多様性が増し、将来予測が困難な状態にある。つまり、企業経営者にとって大切な「先見の明」を発揮しにくい時代だと言える。
 そこで大切なのが、“想像力”の発揮なのだという。そこで、“想像力”について少し考えてみたい。
 まず、“想像力”が豊かな人ってどんな人だろう。その特徴をいくつか掲げてみたい。
① 気が利く(気配りができて、先回りの行動ができる)
② リスクマネジメントが上手い(危機察知能力が高い)
③ 仕事が速い(先々のことを予測し、優先順位づけが上手い)
 以上のように、“想像力”は、人間関係を良くしたり、仕事をスムーズに進めたりするうえで、非常に大事な能力であるといえよう。
 では、その“想像力”を鍛えるためには、どうしたらいいのだろうか。そのためには、次の5つの方法を、日頃から心がけてみたいと思う。
① 「人」に興味を持つ
 対人関係において“想像力”が乏しい人は「他人」への興味が薄いのが原因であることが多い。まずは何らかの関心を持つことから始めよう。
② 様々な領域の情報にアンテナを張る
 何かしらの「取っ掛かり」となる知識や想像を広げていく上での知識が必要である。
③ 仮説を立てる習慣をつける
 「想像癖」を身につけるには、日常で物事を考える際に仮説思考をしてみるといい。
④ 反対の立場を考えてみる
 “想像力”が豊かな人は、多角的な視点で物事を考えることができる人である。視点の数を増やすために、「反対の立場の人の意見」に耳を傾けてみよう。
⑤ 多様な価値観に触れる
 自分とは異なる他人の価値観に関心をもち、触れてみるといいだろう。
 IG会計グループが毎月、開催している『将軍の日』は企業経営に大切な“想像力”を鍛える絶好の機会ではないだろうか。社長だけでなく、ヤル気のある幹部・社員と一緒に
参加し、“想像力”を磨く機会にされてはどうだろうか・・・。



                   ”考える言葉”シリーズ(23‐36)