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考える言葉

 

本領

 
2023年11月06日(月)

 “本領”発揮という言葉をよく使うが、“本領”とは「本来の持ち前」という意味である。つまり、その人の本来持っているもの、特にもともと備えている優れた才能や特質という意味を表す言葉である。
 “本領”の語源は、もともとは中世、鎌倉時代の、御家人の領地のことを言っていたそうで、鎌倉幕府の成立以前から代々伝えられた私領のことを“本領”と言っていたのが由来であり、その人がもともと持っている優れた才能や特性という意味で使われている。
 コロナが2019年12月初旬に武漢で流行りだしてから丸3年、4年目に入る。いろいろな意味で、移動に制約があったひと頃からすると移動にさほど制約がなくなり、今年はいろいろな催し物も再開されるようになった・・・。
 IG会計グループで、毎月2回定期開催している『将軍の日』もいつも満席の状態が続いている状況である。そろそろ、コロナ後の経営状況が気になりだした経営者が多いのだろう。
コロナ禍で失われた雇用や需要は、どこまで回復できるのであろうか・・・。
 かつての「7.23長崎大水害」のときもそうであったが、被害あるいは復旧の最中にあるときには、みんな境遇は一緒なので、お互いに慰め、励まし合って、笑顔も出ていたが、問題は復旧後の回復期に出てくるものだ。
 災害前のもとの状態に戻れる人もあれば、そうでない人もある。それは、企業においても同じである。つまり、“本領”を発揮できる人(企業)とそうでない人が出てくるのだ。
 その差は、どこから出てくるのだろうか?
 それは、仕事や人生に対しての普段からの取り組む姿勢の問題ではないだろうか。受動的か、能動的か・・・。
 能動的に仕事をし、生きている人は、常に“本領”を発揮することを意識しているのだと思う。
 英語でいうと、「Show your true potential」となる。ポテンシャルとは、人が備えている「潜在能力」や「将来の可能性」のことだ。
 人は誰もが、「ポテンシャル」を持った存在だという。つまり、“本領”を発揮できるのだという。異常時とは、まさに自らの“本領”に気づき、それを発揮する千載一遇のチャンスだといえよう。そう心得たい!



                   ”考える言葉”シリーズ(23‐39)