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考える言葉

 

兵は拙速を聞く~短期決戦、功を奏す

 
1998年03月03日(火)

 (短期決戦に出て成功した例はあっても、戦いを長びかせて成功した例は知らない)
 
 孫子は、戦いは短期戦で臨めと言っている。長期戦になると諸経費は膨らむし、軍隊は疲れ果てて士気が衰えるからである。
 “拙速”とは短期間のエネルギ-集中によって爆発的な効果をあげるという意味をもつ。
「兵は拙速を聞く」を経営面あるいは仕事面に応用してみると次のようなことが言える。
 
 (1)資本の回転率をよくせよ
    どれだけ儲かるかあるいはどれだけコストがかかるかは気にしても投下資本の
   回収にどれぐらい時間を要するかを気にする人は少ない。大変テンポの速い時
   代である。資金回転をスピ-ドアップすることが肝要である。回転率をよくするこ
   とにもっと注意を払うべきである。
   (活動性のチェック)
     総資本回転率・固定資産回転率・棚卸資産回転率・受取勘定回転率
     支払勘定回転率・在庫月数
 
 (2)集中して一気呵成に
    仕事はだらだらと長びかせては決してよくない。疲れ果てて質は低下するし、
   時間にロスが生じ利益を損なう事になる。多くのビジネスチャンスを失っている
   ことも忘れてはならない。
    ・仕事の目的を忘れないこと
    ・段取りをして手際よく
    ・その日に済ませる
    ・期限を必ず守る
    ・物事に結節をつけマンネリに陥らない
    ・意地と根性も大事
 
 無駄な時間をかけるほど非生産的なことはない。