1998年03月30日(月)
米国で最も尊敬される経営者ジャック・ウェルチ氏(GE会長兼最高経営責任者)は、
1990年代のビジネス・リ-ダ-に次のように問いかけている。
『ビジネスで成功したいと思うか。
思うに違いない。
だれもが、そう思っている。
成功への道筋を教えてくれと言われても困る。
しかし、それほどむずかしいことではない。
細かいことには、とらわれないことだ。
目標をはっきり定め、従業員がそれぞれの目標に向かって邁進するようにすればいい。
そして、もうひとつ大切なことがある。
現実を直視することだ。
うまくいっていないときに、うまくいっている振りをするのはよせ。
時がすべてを解決してくれると思うな。
現実に目をつぶるな』
ジャック・ウェルチは、世界最強の組織リ-ダ-だといわれている。それは、彼が明快な理念を掲げ、分かりやすい言葉で全社員に語りかけるできるからであろう。
私達は、この偉大なリ-ダ-から大事な教訓を学ぶ事ができる。
『リ-ダ-が明快な理念を掲げ、全社員と価値観を共有できたとき、組織の結束力は生まれ、管理は不要となる。全社員がそれぞれの目標に向かって邁進することを!』
(1)ウェルチの経営哲学
『参入したすべての事業で1位か2位になること』
これは目標ではなく、条件である。
戦うことが目的ではない。戦う以上、勝つことが目的である。しかし、勝てなけれ、
ば、撤退しなければならない。
(2)ウェルチの経営理念
①手遅れになる前に、改革する。
②現実を直視し、ひるまない。
③いつでも軌道を修正する心構えと意欲をもつ。