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考える言葉

 

GRIT

 
2021年07月19日(月)

 “GRIT”とは、「やり抜く力」のことをいう。
 ① 度胸(Guts)、② 復元力(Resilience)、③ 自発性(Initiative)、④ 執念(Tenacity)の頭文字を取ったもので、アンジェラ・ダックワース教授(ペンシルベニア大の心理学者)が提唱した概念であり、IQ(知能指数)よりも人々の成功に寄与するとされている。
小生は、「未来会計=MAS監査の事業化」などの講演で、その成功の秘訣を問われると、必ず、「成果が出るまで、やり続けることだ」と答えている。まさに、教授がいうところの“GRIT”がポイントだと言える。
 ドイツの詩人・ゲーテ(1749.8.28~1832.3.22)は、様々な名言を残しているが、次のような言葉がある。
 「人間にとってもっとも尊ぶべきことは、はっきりと自覚した目的を持つことと決断、さらに実行である」。
目的を明確にして、決断・実行すること。つまり、“GRIT”(=やり抜く力)である。では、“GRIT”を伸ばすためにはどうすればいいのだろうか?
次のようなことが考えられる。
 ①興味があることに打ち込む
 ②入念な計画を立てる(短期だけでなく、長期目標も)
 ③失敗を恐れずチャレンジし続ける
 ④小さな成功体験を積み重ねる
 ⑤言い訳をしない
 ⑥“GRIT”がある人のいる環境に身を置く
 ⑦励まし合えるパートナーを持つ
 “GRIT”(=やり抜く力)は、冒頭で述べたように、アメリカでは現在、教育界や産業界をはじめ、さまざまな分野で反響を呼んでいるという。
 SDGs(持続可能な開発目標)もそうであるが、“GRIT”は今の時代環境において求められる価値観の一つなのだろうと思う。
 良い“GRIT”を形成する要素として、次のような言葉が挙げられる。
 ①情熱、② 幸福感、③ 目標設定、④ 自制心、⑤ リスクテーキング、⑥ 謙虚さ、⑦ 粘り強さ、⑧ 忍耐。
 「IG式目標管理」を徹底して実践するとき、いずれも大事にしている要素である。さて、あなたの“GRIT”はどんな要素で支えられていますか。
 
                   ”考える言葉”シリーズ(21‐28