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考える言葉

 

人生の法則

 
2021年08月09日(月)

 専門書の中でよく使われる言葉に、「法則」というのがある。
 いわゆるビジネスモデルでもそうが、一定のモデル(仕組み)の前提には必ず基本的な考え方、つまり法則と呼ばれるものが存在しているといえる。
 法則とは、「一定の条件下で、事物の間に成立する普遍的、必然的関係」をいう。(「因果の法則」「遺伝の法則」など)
 周囲の優れた経営者をよく観察すると、自らが関わる事業において機能している法則なるものを自らのルールとして認識し、意思決定している人が多いことに気づかされるだろう。
 十数年前に購入していた書籍、『史上最強の人生戦略マニュアル』(フィリップ・マグロー 著、勝間和代 訳)を再読している。
 その中に、「誰もが自分自身の人生に責任がある」にも関わらず、自分自身の人生と真剣に向き合わず、自分をダマして、自己欺瞞の中で生きているのではないかと問題提起をしている。
 そして、自分自身の人生に主体的に関わり、生きていくためには、自らの人生戦略(LIFE Strategies)を描くべきだと説いている。さらに、そのためには人生戦略に必要不可欠な“人生の法則”を学ぶべきだとし、次の10の法則を紹介している。
①人生の法則❶ 「ものがわかっているか、いないか」
②人生の法則❷ 「人生の責任は自分にある」
③人生の法則❸ 「人はうまくいくことをする」
④人生の法則❹ 「自分が認めていないことは変えられない」
⑤人生の法則❺ 「人生は行動に報いる」
⑥人生の法則❻ 「事実なんてない。あるのは認識だけ」
⑦人生の法則❼ 「人生は管理するもの。癒すものではない」
⑧人生の法則❽ 「私たちは自分の扱い方を人に教えている」
⑨人生の法則❾ 「許しには力がある」
⑩人生の法則❿ 「自分が求めているものを知り、要求する」
以上である。さすが、法則!なかなか味わいの内容である。
 著書の中では、10法則の他に、人生戦略達成のための「目標設定の仕方」や「成功のための要素」などが書かれてある。
 結構なボリューム(p429)と内容の濃さがあり、読み応えがある本である。良かったら、一読願いたいと思う。
 
                   ”考える言葉”シリーズ(21‐31