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考える言葉

 

ゴ-ルが見えている

 
1999年02月01日(月)

 CD一億二千万を売り上げたヒットメ-カ-小室哲哉さんは、経営感覚溢れた未来創造型のプロデュ-サ-だと思う。                          
 彼の強さの秘密は何か?何故、彼のCDはヒットするのか?学んで見たいと思う。
 「仕事を始める時に、スタ-トからフィニィシュまで全行程が見えてることが大事です。そうすれば、次に打つ手が見えてくるし、失敗してもリカバ-が可能です。僕は、このやり方で多くのミリオンセラ-を生み出しました。」と語っている。
 これは、スタ-トするときからゴ-ルが『見えている』ということであり、結果が完全にイメ-ジ出来ていることを意味する。つまり、答えを先に出しておいて、それからそこに到達するプロセス(手段・方法)を考えるやり方である。
 そして、彼はこう言っている。「自分の中にあるイメ-ジを先行させます。時代の気分、僕が感じたこと、音楽ファンの気持ち・・・頭の中でシュミレ-ションを繰り返している
うちに、イメ-ジが浮かんできます。プロセスをできる限り具体的にイメ-ジします。この段階をおろそかにして、決して前に進みません。」
 これらの考えは、極めて戦略性に富んだ発想である。だからこそ、単にブ-ムに終わらず、ロングセラ-を維持できているのであろう。
 小室哲哉さんが語っていることは、企業経営に置き換えていうと、『先見経営・先行管理』の徹底だといえる。
 そして、この『先見経営・先行管理』を徹底実践するために欠かせないのが『経営計画の作成』である。
 社長セミナ-(将軍の日)で、中期五か年計画シュミレ-ションを繰り返しながら、五年後のあるべき姿(結果のイメ-ジ)を鮮明に描く。
 そして、その実現のための手段・方法(プロセス)を単年度計画に落とし込み、より具体的目標を掲げ、先を見た経営を行うことである。
 “甘さ”が命取りとなる大変厳しい時代である。ブ-ムを追っかけて儲かるような時代はすでに過ぎた。
 
  『これからの時代は、「次を作る」企業だけが生き残る』
 
 
  『あるべき姿を徹底的にシュミレ-ションしよう』