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考える言葉

 

戦略なき企業は淘汰される

 
1999年03月01日(月)

 最近、あらゆるところで“戦略”という言葉が登場するようになった。中でも、“企業戦略”の重要性が盛んに問われている。
 その背景には言うまでもなく、21世紀を目前にして歴史的大転換期にあり、企業を支えている環境の激変とそれに伴う競争の激化がある。
 つまり、“変化と競争”が激しい時代には、戦略なき企業は淘汰される運命にある。これは否定する事が出来ない、歴史的事実である。
 業界ごとの“儲かる仕組み”が崩壊した今、私たちにとって大切な事は横並び意識や依存心を捨て去ることである。
 そのためには、目先の問題解決にだけ心を奪われるのではなく、“長い目で、多面的に、そして根本的に”物事をとらえる、つまり、“見えない部分(問題の本質)”を見えるようになるまでしっかりと考える戦略思考が重要視されることとなる。
 これからの厳しい時代には、戦略を持たずに戦うことは難しいのである。では、勝つための戦略を立てるにはどうすればよいのか。それは戦略的発想が出来るかどうかにかかっているいえよう。どうすれば戦略的発想を養い、身につけることができるのだろうか。そのためには、次のような視点が欠かせないと考える。
  (1)目的(何のために)・狙い、達成すべき目標を明確に描くこと
 
  (2)常に未来志向であること
 
  (3)大志を抱くこと(小さな発想からは戦略は生まれない)
 
  (4)自己革新的であること
 
  (5)変化に敏で、変化をチャンスととらえること
 
 「戦略の失敗は戦術では補えない」という言葉がある。企業戦略をじっくり考えるという仕事は、経営者にとって最も重要な時間領域である。没日常性の中で、月に一日ぐらいそんな時間を作ることが肝要なのだと思う。
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