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考える言葉

 

自在力

 
1999年05月31日(月)

 最近読んだ本の中に『自在力』(塩谷信男著)という本がある。この本の著者である塩谷信男氏は、94歳で3度目のエイジシュート(ゴルフで、自分の年齢かそれ以下のスコアでワン・ラウンドを回ること)を達成するという快挙を成し遂げた人としても有名であるが、1902年(明治35年)生まれであるから今年97歳であるが、今でも講演活動をなされ2時間程度をメモ1枚も持たず、立ったままで話をされるというから驚くばかりである。

 氏は、人間の体内は大宇宙の縮小版、つまり宇宙を形成している要素と人間を形成している要素は全く同じだと考えているという。だから、宇宙の存在を支えている何か、それは『宇宙無限力(無限の智、力、素材)』であるが、これを自分の体内にうまく集束することができるようになれば、人間は誰でも人生を思いのままにできる"自在力"を養うことができるという。

 この"自在力"を発揮するポイントは「強く願う」ことであり、それは想念とイメージの力である。しかも、完了形で「…した」「…できた」と強烈にイメージできるかである。その有効な方法として、氏は自ら体得した"正心調息法"を勧めている。この特徴は、腹式呼吸法(調息)と正しい心の使い方(正心)の二面からなっている点である。紙面の都合で簡単な説明しか出来ないが、次の通り。

【正心】正しい心の使い方として、忘れてならない毎日の心がけ。
    (1)物事をすべて前向きに考える
    (2)感謝の心を忘れない
    (3)愚痴をこぼさない

【調息】簡単にいうと腹式呼吸の実践であるが、「姿勢」「呼吸法」「想念」「内観」の方法について説明してある。

 ・息を吸う
 ・息を止める
 ・下腹部に力を入れる
 ・息を吐き出す
 ・小さな呼吸を一つする

という一連の動作を25回繰り返すことを基本とし、そのサイクルに合わせて強く願いを念じ、イメージすること。関心を持たれた方は、本を読んで"正心調息法"を正確に実践されることをお勧めします。念のために一言付け加えると、素直な心の持ち主ほど効果が大きいそうです。