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考える言葉

 

ストレッチ目標

 
2024年01月15日(月)

 先週末(13日)は、IG会計グループ『行動計画書』の発表会だった。
 今年は、中期5ヵ年計画『Breakthorough10』(2020~2024年)の最終年度となる。そのせいもあるのだろう、各部門及び個人の目標はいずれも、かなりストレッチの効いたものになっている。聴いていて、とてもうれしい気分にさせられた・・・。
 「ストレッチは人を成長させる」と考え、“ストレッチ目標”(Stretch targets energize)を提唱したのは、GEの最高経営責任者であったジャック・ウェルチ(1935~2020年)である。
 “ストレッチ目標“とは、個人や組織において「背伸びして工夫することではじめて手が届く」ような難易度に設定された目標のことである。
 ウェルチは、自分の能力の限界まで最大限の努力を重ね、さらにその先を目指すことに価値があると信じていた。不可能と思える目標も、達成しようと努力することで可能となることがあるし、たとえ目標が達成できなくとも、その目標を設定しなかった時よりもはるかによい結果に結びつく、と考えていた。
 「星に届くまでストレッチせよ」が、それを象徴する言葉である。
 この考え方に関しては、P・ドラッカーも同じ考え方をしていたようで次のような言葉を残している。
 「多くを求めるならば、何も達成しない者と同じ程度の努力で、巨人にまで成長する」(『プロフェショナルの条件』)。
 “ストレッチ目標”を設定する際のポイントとして次のような点が考えられる。
 ① 能力の見極め
 ② 個人に合わせた目標設定
 ③ 目標設定後のフォロー
 ④ ポジティブフィードバック
 そして、“ストレッチ目標”を設定するメリットとしては、➀パフォーマンスの最大化、②達成感、③生産性の向上などがある。
 今年度の基本方針である『逆境こそチャンス!~流れは必ず変わる』とは、まさに“ストレッチ目標”を掲げる絶好の機会だと考えている。
 また、年齢や立場に関係なく、いつでも成長したいという欲求を持ち続けている以上はストレッチする機会がある。そのためにも、“ストレッチ目標”は誰にとっても大切なものだ。
 今年一年もストレッチの効いた目標を掲げ、精進していきたいと考える。


                   ”考える言葉”シリーズ(24‐02)