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考える言葉

 

“心が現実をつくる”

 
1999年06月21日(月)

「人生は、心一つの置きどころ」、これは哲人・中村天風の悟りの言葉である。人生の一切は、その人の心によって創られていることを語っている。

 この悟りの根底には、人間は大宇宙の一部であって、宇宙の存在を支えている無限エネルギーと同質のエネルギーが人間の心の中に存在していることを意味している。そして、そのエネルギーは建設的エネルギーと破壊的エネルギーとのバランスにおいて存在しており、心の持ち方によって建設と破壊の比例配合的影響を受け、人生の運が動いている。

 だから、心の描き方が現実をつくりだす決定的役割を担っているといえる。この原理は、私たちの人生に大変な勇気を与えてくれる。何故ならば、このように考え、信じることができるならば、今自分が置かれている現実は“すべて過去における自分の心の持ち方の結果に過ぎない”のである。

 自分の中に全ての原因があるのであれば、物事は簡単である。つまり、“自分が変われば全てが変わる”こととなる。あとは、“いかなる心の描き方をすれば人生うまくいくのか”この点をしっかり考えれば良いことになる。

 先ず大切なのは、目的を明確にすることだろう(何のために)。この問いかけはあらゆる場面において重要なことである。

二番目は、目的実現のためのあるべき姿のイメージを鮮明に描くこと。

三番目は、これは“すでに手に入れた現実である”と自分に常に言い聞かせること。

 どうしても、過去の悪しき習慣から生じる現実あるいは周りからの影響に左右されたりすることがあると思う。しかし、大切なのは「人生の一切は、自分の心によって創られるのだ」という強い信念を持ち続けることである。自分の未来をプラス思考で、積極的に、肯定的に、前向きに捉え、一日一日を積み上げていくことが大切だと思う。