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考える言葉

 

ツボ

 
2021年10月04日(月)

 “ツボ”とは、東洋医学では「経穴(ケイケツ)」と呼ばれ、五臓六腑の異常「気(き)・血(けつ)・津液(しんえき)」が滞るところとして、鍼、灸、マッサージを行うための場所と考えられている。
 数年前に購入した本に、『1年で結果を出す経営改善の“ツボ”』(野村宜功・丸山直明 著)というものがある。
 ここでいう“ツボ”とは、「押さえどころ、要所」という意味だと思うが、「経営改善の“ツボ”というべき課題を的確に見極め、正しい優先順位で取り組むことが、結果を出すためには不可欠である」と説いてある。
 著者は、経営改善の“ツボ”として、次の6つのジャンルを設定し、それらの“ツボ”を探すためのチェックリスト35項目を紹介している。(レジュメを添付)
 (ツボ1) 社長(①~⑦)
 (ツボ2) 戦略・ビジネスモデル(⑧~⑬)
 (ツボ3) 経営管理(⑭~⑱)
 (ツボ4) 人・組織(⑲~㉔)
 (ツボ5) 営業(㉕~㉙)
 (ツボ6) 財務(㉚~㉟)
 著者は二人とも政策公庫を退職したあと、中小企業に特化したコンサルティング業務を志向し、様々な活動を行って今日に至っているようだ。そのせいか、中小企業者として仕事をしている人間にとって、違和感のない、むしろ的を射た内容である。
 小生も、「“ツボ”探しのチェックリスト」を自分の立場からチェック(〇・✕)してみたが、
6割方はクリアできたと思うが、あとの4割は課題として残った。特に、「営業の“ツボ”」に関していうと、ほぼ全滅・・・。
 何が問題だったかというと、営業のプロセス(顧客のリストアップ~訪問~情報収集~提案~クロージング~受注など)がきちんと分けられておらず、結果として部署・部門あるいは個人任せになっていたようだ。それでは、情報の共有がなされず、結果として個人プレーに流されていたと思う。
 以上、一つの事例であるが、それぞれの立場でチェックをしてみると、いろいろな立場での経営改善の“ツボ”が明確になってくると考える。
 いよいよコロナ後の対策が問われる時期がきていると思われる。ツボを押さえた効果的な改善策の立案と実行が重要である。この書籍の要約文をまとめているところです。ご要望があれば、でき次第、メール等で配送させて頂きます。
 
                   ”考える言葉”シリーズ(21‐39