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考える言葉

 

会計ビックバン

 
2000年05月22日(月)

 いよいよ“会計ビッグバン”が始まった。

 “会計ビッグバン”とは、企業の決算におけるディスクロージャー(情報開示)を欧米型に近づけることであり、企業会計基準の大変革といえよう。

 新会計規準は「連結会計の強化」「時価会計の徹底」「退職給付会計の導入」を三本柱としているが、いずれも隠れた損失や債務が浮き彫りされることとなり、粉飾まがいの決算ができなくなり、甘えが許されない“ガラス張りの経営”を余儀なくされるとなる。 

 この一連の改革は、金融ビッグバンがそうであったように、単に会計処理の変更に止まらない。今や崩れつつある終身雇用制や年功序列といった日本的経営の見直しに更に大きな影響を与えることとなり、企業で働く人間の価値観を大きく変えることとなろう。私達は、この事を強く認識しておく必要がある。

 経営責任は、単年度毎にこれまで以上に強く問われることとなるだろう。赤字子会社の廃止、不採算部門の切り捨てに伴うリストラ。経営者も働く人も安穏としておれない時代がしばらくは続くのであろう。

 日本的な温情経営が、グローバル化の中で、変化のスピードに適応できなくなったのだろうか。このような不本意な現実をどうすれば打開できるのか。
今、経営者が先ず為すべきことは何か…・・。「自社の進路の方向性を見定めること」だと思う。「3年後、5年後のあるべき姿を明確に描くべき」である。

 戦略的思考の経営を実践するしか、“あんしん経営”の道はない。
この戦略経営を遂行するために欠かせない“計数管理”の手法を提供し、サポートして行こうとしているのが、私どもの事務所が提唱している“経営者の意思決定に有用な提案型サービス業務(MAS監査)”である。

 これからの企業にとって極めて重要である「利益と資金と自己資本の充実」といった戦略財務のテーマをどのようにして追及していくのか。

 私どもの提案する“MAP式経営計画”の策定方法は、ここに焦点を当てています。
是非一度お試しください。そして、自分が納得するまで繰り返し思考し、行動することです。

 これからの時代、「財務のことを知らないトップと経営のことを知らない経理が一緒になっている会社は危ない」という。