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考える言葉

 

プライオリティ

 
2001年06月11日(月)

 所内で目標管理をやり始めて長いが、上手く成果を出せる人とそうではない人が当然ながら出てくる。
 その差の原因はいろいろと考えられるが、抱えている仕事に対する“プライオリティ(priority)”のつけ方が大きく左右していると考えられる。
 プライオリティとは、優先順位(重要度・重要性)のことであるが、努力している割には報われない人を観ていると、大抵の場合、ここに大きな欠陥が見受けられる。
 いつも目先の仕事(クレーム対応的な内容が多いのだが・・・)に追われ、忙しそうにしている人などは、プライオリティの拙い人の典型である。
 プライオリティの問題は、時間という大切な経営資源をいかに有効に使うかという時間管理の問題でもある。
 私のオフィスでは、月末を“考える一日”と呼び、各自が目標管理を徹底するための時間を確保している。
 その月の目標に対する反省から始まり、次月に行うべき業務の書き出し(仕事の棚卸)を行い、次月における全体の成果イメージを描き、個別案件ごとの優先順位を確定させ、業務予定表を作成する。
 ざっと、このような手順で“考える一日”を過ごすのであるが、大切なのは、次の二点である。
 (1)仕事に対するプライオリティの付け方(重要度、貢献度、成果大など)
 (2)その仕事に対しての十分な「時間配分(顧客とのアポと成果を出すために必要な時間の確保)」と「根回し(上司や関係部署との十分なコミュニケーション)」
 トップや幹部にとっては、戦略的領域(根本的に対処すべきこと)こそ、プライオリティの高い領域であり、先ずこの部分に対して十分な時間を確保できるように心掛ける必要がある。
 「クレーム対応に追われる仕事振りは、まさに仕事のプライオリティの付け方を間違えた結果である」といえるし、これでは成果は望めない。
 そして、プライオリティは、その人の“物の考え方(価値観)”に左右される。となると、正しいプライオリティを付けるためには、“正しい考え方”を学ぶ必要がある。
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