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内部統制とは?概要やメリットをわかりやすく解説!
内部統制は、企業にとって欠かせない要素であり、近年その重要性が高まっています。本記事では、内部統制の定義から必要性、具体的な要素、企業へのメリットまで中小企業の経営コンサルティングサービスを提供するIG会計グループがわかりやすく解説します。ぜひ最後まで読んで、自社の内部統制を強化するための知識やヒントを得てください。

内部統制とは?わかりやすく解説!

内部統制とは、企業が経営目標や事業目標を達成するために必要なルールや仕組みを整備し、正しく運用することを指します。企業不祥事を未然に防ぎ、健全な企業運営を維持するための重要な要素です。

内部統制が求められる背景

昨今、企業の粉飾決算やリコール隠し、表示偽装といった不祥事が後を絶たない現状から、社会的責任を果たすためにも内部統制の整備が求められています。内部統制を整備することで、企業は不正行為やミスを防止し、信頼性の高い企業活動を維持できます。

内部統制の対象

内部統制の対象は、企業のあらゆる活動です。会計処理や売上管理、顧客情報管理、人事管理など、企業が業務を行う上で必要なすべてのプロセスにおいて、適切なルールや仕組みを構築する必要があります。

内部統制を整備するメリット

内部統制は、企業にとって次のようなメリットをもたらします。

  • 企業不祥事を未然に防ぐことができる
  • 企業の信頼性を高められる
  • コンプライアンス意識を高められる
  • 企業の健全な成長を促進する

内部統制の6つの基本要素

内部統制は、6つの基本要素から構成されます。それぞれの要素が相互に連携し、効果的に機能することで、内部統制は真の効果を発揮します。

1:統制環境

統制環境とは、組織の倫理観や価値観、ガバナンス体制など、内部統制の基礎となる環境です。企業は、不正行為に対する強い意識や、倫理的な行動を奨励する文化を醸成することが重要です。

2:リスクの評価と対応

リスクの評価と対応とは、企業活動におけるリスクを特定し、そのリスクが経営目標達成に与える影響を評価し、適切な対応策を講じるプロセスです。例えば、売上減少のリスクに対する対応策として、新規事業の開発や販促活動の強化などが考えられます。

3:統制活動

統制活動とは、リスクを軽減するために実施される具体的な手続きや業務プロセスです。例えば、会計処理におけるチェック体制の構築や、不正行為防止のための内部監査などが挙げられます。

4:情報と伝達

情報と伝達とは、内部統制に関する情報を適切に収集、分析し、関係者に伝達するための仕組みです。情報共有は、内部統制の有効性を高めるために不可欠であり、会議や報告制度などを活用することで、情報を効率的に伝達することが重要です。

5:モニタリング

モニタリングとは、内部統制が適切に機能しているかどうかを継続的に評価し、必要に応じて改善策を講じるプロセスです。内部監査や経営者による評価など、定期的なモニタリングを実施することで、内部統制の有効性を維持できます。

6:ITへの対応

ITへの対応とは、企業が使用する情報システムが内部統制の目的に沿って適切に運用されているかどうかを確保するための取り組みです。情報システムのセキュリティ対策や、データの正確性・完全性の確保などが重要です。

組織の環境を整え、信頼できる企業づくりを

企業は、内部統制の整備により、不祥事などのリスクを未然に防ぎ、信頼性の高い企業活動を実現できます。IG会計グループでは、経営者の課題に合わせた月次の伴走支援サービス「MAS監査」を提供しています。

社内環境の整備などの経営課題で相談できる相手がいないなどのお悩みはお気軽にご相談ください。