有意注意

 
2017年07月24日(月)

 先週末(2122日)、『IG後継者育成塾(第5期⑥)in福岡』を終えたばかりである。

今回のメイン講師は、『日本で一番大切にしたい会社』シリーズの著者である坂本光司教授(法政大大学院)である。

 同教授には、毎期一単元をお願いしているが、いつも熱いメッセージを語って頂き、あっという間に3時間が経ってしまう・・・。長年に亘り、自ら現地に足を運び、さまざまな経営者や従業員の生の声を取材されてきた、まさに三現主義に徹した中小企業研究者である。語る言葉に説得力があり、つい聴き入ってしまう。

 塾生(=後継者)に問うように語り続ける。

 「経営の目的とは何か・・・・・?」「経営の目的は、その企業に関わるすべての人々を幸せにすることである」「そのためには、その人々が『自分たちは大切にされている』と実感する経営を行うことだ」と、 自らの信条を語ることから始める。「経営の目的に沿って、正しく考え、正しく経営すれば、成果はあとからついてくるのは当然である」と、言い切る。

 企業の長期的な業績は、経営者の人間性や生き方の反映である。そのような経営者の価値観とは何だろうか・・・?

 「最大のポイントは、利他の心をベースにして自律心を養うことだ」と・・・。坂本先生の経営哲学には、ブレがない。全く、同感である。

 “有意注意”という言葉がある。「意をもって、意を注ぐ・・・。つまり、目的をもって真剣に意識や神経を対象に集中させること」を意味する。恐らく、坂本先生はつねに“有意注意”をもって、自らの仕事や人生を積み上げてこられたのであろう。中小企業経営者にとって大切な言葉一つひとつに対する概念化が実に凄い。

 「人生は心一つの置き所」という言葉を残された中村天風先生は、“有意注意”について次のように述べている。

 “有意注意”(=粘り強い注意)とは、「精神統一」を実現するための手段である。そのためには、次のような方法において“有意注意”力を訓練し、習慣化する必要があるという。

 ① 何事に対しても、興味・関心をもって取り組むこと

 ② 諸事万事、真剣な気分で行うこと

 “有意注意”が習慣化され、完全に精神統一が実現した暁には、一切を一時に我が注意の圏内に取り込むことができるようになり、聖徳太子のような振る舞いができるようになるという。“有意注意”、雑念妄念に苦しむ小生にとって、光明である。

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